総督府官報六十九號

総督府官報六十九號
総督府官報六十九號

 日本統治下の朝鮮で、20万冊の史書が焼かれたと言う、いわゆる『総督府の朝鮮史書焚書』の根拠とされる、『総督府官報六十九號*1』。この官報では、隆熙3年法律第6号出版法、及び光武11年法律第5号新聞紙法34条による発禁処分が掲載されている。冊数を確認できる記載は無い。

 焚書の冊数を20万冊と記載しているものとして『白麟編・韓国図書館史研究』(韓国図書館協会 1982)があるが、根拠は無く、また記載されている本も、統監府時代のものがあるため、当該官報掲載の発禁書籍数との関連は考えがたい。


*1 出典:朝鮮総督府官報 亜細亜文化社

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