*総督の拳 [#y1715463]

(1) 討論相手の主張の撃破&br;
>a 論破の定義&br;
>> 論破とは、相手の主張に対して、対抗する主張を提示し、その主張の最も重要な部分における妥当性で相手に対する優越を獲得し、相手の主張を無効化することを言う。この際、必ずしも相手の主張と等価の主張(論)を展開する必要はない。&br;

>b 論破の形態&br;
>>(a)論拠を主体とした論破&br;
>>> 論拠を主体とした論破とは、史料等の根拠により、通常、単一の根拠によるか、または複数の史料等の相互補完的作用によって、相手の主張の不備を証明しようとするものである。これには、予備知識、史料等の準備が必要であるが、必要な準備が完了していれば、議論自体は、さほどテクニックを必要としない。&br;
>>> 論拠の裏付けは、打撃力に直結すると同時に、その論拠の正確性を否定され、主張全体が崩壊することを避けるるための重要なポイントとなる。&br;
>>(b)論理を主体とした論破&br;
>>> 論理による撃破とは、相手の主張の論拠、導き出される結論に対して考察し、その論理的な破綻を指摘し、相手の主張を無効化しようとするものである。これには、スレッドの本文が示す論理の核心となる論理の流れについて、その妥当性を検証し、導き出される結論が妥当であるかどうか、相対化して矛盾がないことを確認する必要があり、これは論破を図る者の思考の論理性、一貫性、事象の相対化の能力等、その討論能力・技術そのものに依拠する部分が多いが、当該事項に関する準備は論拠による撃破に比較して節約できる。&br;
>>(c)論破の一般的形態
>>> 上記の2つの形態は完全に分離して行われるものではなく、通常、両者の併用となるが、その比重において論拠に重点をおいた要領と、論理に重点をおいた要領に区分できる。一般に、長期的かつ大規模な論争は前者が適し、短期的かつ小規模な論争においては後者が適する。&br;
>>> 2名以上の者が協同して論破を図る場合には、事前に論破要領、使用する史料等について打ち合わせを行うことが望ましいが、そのいとまがない場合は、全員の主張を速やかに相手の主張に対して最も深く切り込んでいる者の主張に集約させることが重要である。彼我が混戦状態にある場合においても、速やかな主張の集約が必要となる。&br;


(2) 誹謗&br;
>a 掲示板における誹謗&br;
>> 誹謗は、一般の議論においては禁止されている事項であるが、翻訳掲示板においてはその限りではない。誹謗は、相手の精神的安定を弱体化または喪失させ、その論理の破綻を引き出すか、相手を自分に誘導するために使用される。誹謗は、相手が苦痛と感じ、無視できない事項に対して的確に指向されなくては効果を生じない。使用時期や彼我の態勢を考慮しない誹謗は、効果がないばかりでなく、我への支持を失わせ、態勢的な不利を招くので、使用には十分な注意が必要である。&br;

>b 誹謗が使用できる環境&br;
>> 正確な論拠・論理と誹謗を比較した場合、言うまでもなく論拠・論理が優越するため誹謗は我が態勢的に圧倒的に有利な条件で、補助的に使用されなくてはならない。相手の誹謗に対しては、基本的に無視し、正確な論拠または論理の優越を示すことによりその効果を無力化する。これ故に、論理的に議論を進める相手に対し、我が誹謗による態勢の逆転を図るのは極めて危険である。&br;

>c 誹謗と論拠・論理の併用&br;
>> 圧倒的に有利な態勢にあって、相手の苦痛とし、避けて通ることが出来ない事項に対して、論拠・論理と誹謗が併用できる場合、討論相手の集団を集約させ、一挙に殲滅できる機会が生ずる。この場合、誹謗はあくまでも相手を誘致するために使用し、論拠及び論理で打撃することが必要である。相手がこれを避けた場合においても、本来避けて通れない問題を避けたという精神的苦痛を与えることが出来る。&br;

>d 誹謗の責任
>> 誹謗は、いかなる場合においても自己の絶対的評価の低下を伴うため、使用にあたっては当初からそれらの責を負うことを認識し、誹謗自体を正当化するいかなる方便も使用してはならない。&br;


その2( ´H`)y-~~

第1段階 提示された情報の真偽に関する検討
  ある主張の前提となる事実(史実)の信頼性に関する検討の段階であり、この段階をクリアすると、議論のフィールドたる論者相互の事実(史実)に関する共通の認識が構築され、次の段階に進むことができる。これがいわゆる「議論」の段階への移行である。
ポイント:この時点で「前提となる事実(史実)」を提示できないと判断した場合は、相手の構築したフィールドで議論を行うか、それが不利だと判断される場合は、議論を挑むのを中止すべきである。また、他者によって自らの「前提となる事実(史実)」が崩壊させられた場合は、速やかに撤退すべきである。

第2段階 結論を導き出す過程の妥当性に関する検討
  この段階では、相互が構築した共通認識に基づき、その思考過程の一貫性、整合性について検討する段階であって、いわゆる「議論」と言われるものである。ここにおいては、根拠に基づいて行われる主張が、矛盾なく結論に至っているかどうかを検討するものであり、論者はその思考過程を提示することにより、結論の妥当性を主張する。論者相互は、対抗する論者の思考過程の不備を突くとともに、自らの思考過程の妥当性を論理とそれを補完する新たな根拠を提示することによって、優位を獲得しようとする。
CENTER:#ref(http://photoimg.enjoyjapan.naver.com/view/enjoybbs/viewphoto/thistory/1817000/20070119116920121850375900.jpg,center,)&br;
ポイント:この時点で「思考過程の矛盾・整合性の欠如」を指摘された場合は、当該論理の放棄を宣言して、速やかに論理の再構築を行えるか否かの可能性について検討し、それが不可能であると判断された場合は、議論から離脱すべきである。
 一般に、当初の論理を放棄して、新たな論理を構築する場合は、その議論から一旦離脱して、十分な準備の後、新たなスレにおいて論理の再構築を図ることが有利な場合が多い。


3 議論の段階区分
  上記の概念を要約すれば、論破に至る段階には、議論のフィールドとなる「テーマに関する事実の共通認識」の確定段階、そのフィールド内において相手を捕捉して打撃する段階、相手の論の不備を明らかにし、それを上回る妥当性を示す論の提示という段階に区分することが出来る。
 また一つの大きなテーマとなるフィールドの中における、個々の事実認定においても、上記の段階が一ランク下位のレベルで存在する。
CENTER:#ref(http://photoimg.enjoyjapan.naver.com/view/enjoybbs/viewphoto/thistory/1817000/20070119116920126657904100.jpg,center,)&br;

ポイント:いわゆる「拡散」とは、この下位レベルの段階において複数の論者が一つのテーマに対して異なるアプローチをかけるために発生する、相手を個々の事実認定に拘束できなくなっている状況と言えよう。

CENTER:#ref(http://soutokufu.s145.xrea.com/img/up341.jpg,center,)&br;

 実際の議論では、個々の論拠に対して、上記1段階、2段階の行動が行われ、究極的には一字一句の段階までそれを縮小していくことができる。最大限議論が高度化した場合、この一字一句で勝敗が決することも理論上あり得る。
 

4 議論における論陣の組み方
  論陣の組み方には、単一の論理により主張を構築する方法と、複数の論理を並列、直列に準備する方法及びその混用がある。

 A 単一の論理により主張を構築する方法は、もっとも原始的かつ単純な論陣であり、現在EnjoyKoreaで見られるスレッドのほとんどがこれである。この方法は、特に複雑な思考を必要とせず、単一の論拠によって、短時間・軽便に構築できる反面、あらかじめ準備した根拠以外の切り口でアプローチをかけられた場合及び論理に破綻をきたした場合、一瞬で主張が崩壊し、回復することが不可能になる。
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B 並列で論理を展開する方法は、当初から自らの主張を裏付ける根拠及び論理の全てを展開し、予想されるアプローチの全てに当初から対応しようとする方法である。この方法は複数の切り口からのアプローチに対抗できるが、労力が大きいことと、当初から全ての論理を展開するため、文字通り相手にこちらの手の内を読まれる欠点がある。また、並列した論理が全て主張に至る一貫性を持つと同時に、展開した論理相互が矛盾を起こさない整合性を担保する必要がある。
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C 直列で論理を展開する方法は、同じアプローチの切り口に対して、複数の論理を準備し、議論の進展に応じて新たな根拠と論理を繰り出す方法である。この方法は当初の論理が破綻をきたしても、引き続き議論を継続することができる反面、労力が大きく、新たな論理を繰り出すタイミング的な難しさがある。
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D 並列、直列に論理を展開する方法は、複数の切り口に対して長期間議論を継続することができるが、根拠準備及び論理構築の労力が極めて大きく、論理相互の一貫性・整合性の確保が難しくなる。
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 上記の「論陣」を切り崩すには、いずれの場合も、その切り口において、相手より「多くの根拠」「より優越した論理」を継続的に投入することによって、その主張の核心となる主張において、相手に勝る妥当性を示す必要がある。

5 まとめ
 通常、議論と言われる段階はここまでである。撤退のチャンスは大きく2回あり、検討を通じて客観的に相手の主張の前提、論理及び結論を破綻させられないと判断される場合、その話題における議論上の勝利は極めて困難であり、その主張を放棄することが望ましい。こんな簡単なことが理解できないアホが多すぎます。


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